「むし歯」と聞くと、バイ菌が歯の上でツルハシをもって穴を掘っているイメージがありませんか?
そもそもバイ菌が歯に穴を開けるということは、それこそ人間がツルハシ1本で富士山を切り開くような途方もない話なのです。 この途方もない仕事をやってのけるには、まず同じ場所に長時間、大量のバイ菌を停滞させる必要があります。 そこに、“時間”と“繁殖”という2つの要因が加わって成り立つ話なのです。 バイ菌は人間よりも、“時間の流れ”と“繁殖力”のスピードが、とてつもなく早いのです。 その違いを、大雑把に比較してみましょう。 |
1個の細菌が分裂して2個になるまでを “世代”といいます。 本当に、おそろしいですね。 |
そもそも歯を失う主な原因は、「むし歯」と「歯周病」の2つで、両方とも口の中の微生物による感染症です。 微生物の大部分は細菌です。 つまり、細菌のコントロールがうまくいけば、それだけ多くの病気が予防でき、多くの歯が残せるのです。 自分の歯を残すためには、歯を失う原因をひとつひとつ排除していくことが基本になります。 ですから、毎日歯磨きをしてバイ菌の数をコントロールしてあげることは、とても大切なのです。 |